【アドマイヤクワッズ】
最終追い切りは坂路単走で行われ、4F55秒7~1F13秒1を馬なりでマークした。馬場状態が悪かったため、友道師は「そんなにやっていない」と控えめな評価だが、ラストの脚さばきは力強く、馬体の仕上がりは上々。全体的に雰囲気を確認する程度の調整ながら、動きのキレが感じられ、状態の良さを物語っている。この追い切りは、デビュー以来のマイル戦中心のキャリアから、初の2000mへの適応を意識したもの。友道師は「コーナーが4つあるコースなので、折り合いがつくはず。精神面で大人になった」とコメントし、距離延長への自信をのぞかせた。アドマイヤクワッズのこれまでの戦績は、デイリー杯2歳Sの重賞勝利を含む3戦全てマイルで、スピードと瞬発力を武器にしている。弥生賞ディープインパクト記念の2000mは新境地だが、調教では中長距離向きのスタミナを養う内容が取り入れられ、坂路での力強い登坂がその証拠。友道厩舎は中長距離の名門で、芝G1・22勝中15勝が2000m以上。過去10年の弥生賞ディープインパクト記念では、マカヒキ(2016年1着)、ワグネリアン(2018年2着)、ドウデュース(2022年2着)と連対馬を輩出しており、これらはいずれも後のダービー制覇馬。アドマイヤクワッズもこの系譜を継ぐポテンシャルを調教で示唆している。全体の調教過程では、馬なり中心の軽め調整が主体だが、馬体の張りと動きの柔軟さが目立ち、ピークに近づいている印象。弥生賞ディープインパクト記念本番に向け、さらなる仕上げが期待される。
【ライヒスアドラー】
最終追い切りは美浦・Wコースで、僚馬オペラプラージュ(5歳3勝クラス)を半馬身追走する形で実施。道中はリズムを重視し、集中力を保ちながら進み、直線では内に進路を取って余力十分に僚馬と併入。手綱を動かさず6ハロン85秒1~11秒7をマークした。上原佑調教師は「指示に合わせてジワッと加速していて満足のいく追い切り」と評価。全体的に馬体の仕上がりが良く、反応の鋭さが光った。1週前追い切りでは、3頭併せの真ん中で僚馬ニシノティアモに半馬身遅れを喫したが、攻め駆けする相手に対して負荷をかけ、上々の時計を記録。その効果が顕著で、この日の動きは脚さばきに素軽さが増し、反応が大幅に向上。先週の「もう一段上がる余地」というトレーナーの言葉通り、「先週しっかりとやってかなり上がったと思う」と手応えを語った。調教過程全体で、集中力と瞬発力を養う内容が中心となり、弥生賞ディープインパクト記念の2000mに対応するスタミナを強化。デビュー以来の戦績では、前走東京スポーツ杯2歳Sで末脚の鋭さを示しており、狭いスペースから32秒9の切れ味を発揮した。上原厩舎は美浦の強豪で、中距離戦に強い馬を数多く輩出。弥生賞ディープインパクト記念では、調教の充実度が好走の鍵となる。ライヒスアドラーもこの追い切りでピークに近づき、クラシック戦線での活躍が期待される。馬体の張りと柔軟な動きが、状態の良さを物語っている
【バステール】
最終追い切りは栗東CWコースで3頭併せを実施。直線で真ん中に入り、6ハロン83秒2-66秒6-51秒5-36秒8-11秒6をマークした。併走馬の間でプレッシャーを受けながらも、ひるむことなくほぼ馬体を併せてフィニッシュ。動きは力強く、全体の時計も上々で、馬体の仕上がりが良好を物語る。斉藤崇調教師は「真ん中に入れてしんどかったと思うが、先週から走りのバランスが良くなってきた。まだ幼くてこれからの馬だが、いいものは持っている」とコメント。プレッシャー下での集中力が光り、反応の鋭さが感じられた。調教過程全体では、併せ馬中心の調整が主体で、馬体の張りと柔軟な脚さばきが目立つ。デビュー以来のキャリアを考慮し、中距離適性を養う内容を取り入れ、坂路やコースでの力強い登坂がスタミナ向上を示唆。弥生賞ディープインパクト記念の2000mは新境地だが、血統的にキタサンブラックのスタミナを受け継ぎ、期待が高まる。斉藤厩舎は栗東の強豪で、中長距離戦に定評があり、過去の重賞で好走馬を多数輩出。この追い切りでピークに近づき、精神面の成長も確認された。
【タイダルロック】
最終追い切りは美浦・Wコースで、外カリーシ(5歳2勝クラス)を1馬身半追走する形から実施。5ハロン67秒0~11秒4を馬なりでマークし、脚いろ優勢に半馬身先着した。不良馬場でもラスト1Fの鋭い伸びが際立ち、全体の動きにキレと力強さが感じられた。武井調教師は「前走より二段くらい上がっている感触で、すごくいいと思います」と手応えを強調。道中は折り合いがつき、直線で追い出しを待つ余裕を見せ、操縦性の高さを証明した。調教過程全体では、モーリス産駒らしい前向きさを活かしつつ、メンタルの強さが光る調整が中心。指揮官も「モーリスなのに折り合いがつくのが最大の強み。このメンタルでレースを使えるのはすごい」と感心。心肺機能の優位性を活かし、芝2000mの距離に全く不安を感じさせない内容で、週を追うごとに動きが向上。大型馬らしい上積みが顕著で、リズム重視の追い切りがスタミナと瞬発力を養っている。弥生賞ディープインパクト記念の2000mは適距離で、血統的に中距離向きの持続力を発揮しそうだ。武井厩舎は美浦の名門で、重賞戦線に強い馬を多数輩出。タイダルロックもこの追い切りでピークを迎え、クラシック戦線での活躍が期待される。
【バリオス】
最終追い切りは栗東CWコースで併せ馬を実施。ウッドチップでの併走で、右手前では前肢をスラッと伸ばす軽快な走りを見せたが、左手前になると前肢の出がやや窮屈で硬めになる点が目立ち、改善の余地を残す印象。直線序盤で併走パートナーが早々に脱落したものの、全体の動きとして評価を上げるにはやや躊躇する内容だった。時計は6ハロン83秒3~1ハロン12秒2をマークし、軽快に先着。武幸調教師は「前走後は在厩でケアをしてからゆっくり立ち上げた。だんだんと動きは良くなっているし、特に問題なくここまで調整できている」とコメント。馬体の仕上がりは上々で、問題なく本番を迎えられそうだ。調教過程では、デビュー2戦目として武幸師自らが騎乗した追い切りも注目。栗東CWでメイショウランケイ(3歳未勝利)を2馬身追走し、馬なりのまま軽快に1馬身先着した。全体的に併せ馬中心の調整で、キタサンブラック産駒らしいスタミナを活かした内容。弥生賞ディープインパクト記念の2000m距離に対応する持続力と瞬発力を養い、週を追うごとに動きの柔軟さが向上。左手前の硬さを解消するための工夫が見られ、精神面の成長も感じさせる。武幸厩舎は栗東の強豪で、中距離戦に定評があり、重賞で好走馬を輩出。バリオスもこの系譜を継ぐポテンシャルを調教で示唆しており、弥生賞ディープインパクト記念での活躍が期待される。