キーンランドカップと新潟2歳ステークスのまとめ

キーンランドカップのコース特性について
(札幌芝1200m)
向う正面奥のポケットからのスタート。3コーナーまでの直線距離は412m。向う正面の直線は緩やかな上り。コーナーの半径が大きい緩やかなカーブできつくなく回りやすい。4コーナーからゴールまでの直線距離は短く約266m。直線一気の追い込みではよほど実力差がない限り簡単に差し切るのは難しい。緩やかで大きなカーブのため外を回れば回るほど距離ロスが大きくなる。先行力と自在性、機動力、馬群を捌く度胸が求められる。内枠の先行馬が有利なコースになっているが、3コーナーまで412mと直線が長くダッシュ力のある馬であれば揉まれない外枠からのスタートでも懸念はなさそうだ。ただ開幕5週目。耐久性に乏しい洋芝のため傷みの目立つ内ラチを走る馬が苦戦するようになる。週を重ねるごと外からの差しが決まりやすくなる傾向になっていく。馬場状態を注意深く観察する必要がある。

<キーンランドカップ2019 有力本命馬情報>

【1ナックビーナス】
昨年のキーンランドカップを逃げ切り2馬身半差をつけての圧勝だった。近2走はG1で結果を残せていないがG3なら勝ち負けできる実力がある。オーシャンSやトップハンデを背負ったカーバンクルSで2着に好走。今年は香港遠征明けで臨戦態勢が昨年とは違い、体調面に若干の懸念が残る。岩田康誠騎手との新コンビで連覇を狙う。

【4セイウンコウセイ】
17年高松宮記念1着、19年2着で実力、実績はメンバー中最上位。夏初戦のCBC賞もトップハンデで3着と力は示せた。自分の形でレースが出きれば結果を出せるタイプ、札幌は初めてになるが、函館で勝っているように洋芝は合うので懸念はない。外枠を引くと先行するまで、なし崩しに脚を使うので内めの枠なら買いで、外枠なら割り引かざるを得ないだろう。

【7タワーオブロンドン】
函館スプリントSはトップハンデ58キロで3着。時計の掛かる馬場で少頭数のスローペースは展開が全く向かなず、33秒5の強烈な末脚も不発になってしまった。しかし京王杯SCをレコードで勝っているように実力は本物だ。脚が短くて筋肉質、パワフルなピッチ走法で短い距離は合う。函館よりも札幌の方が条件は合いそう。主戦ルメール騎手と重賞4勝目を目指す。

【13ダノンスマッシュ】
復帰戦に予定していた函館スプリントSを、禁止薬物騒動で競走除外。仕切り直してキーンランドカップから再進撃を開始する。右回り1200mはこれまで4戦して含む3勝(重賞2勝)・2着1回札幌芝1200mへの適性は高いことが推測される。全5勝中4勝は5番より内の枠からだったことから、内枠から機動力と器用さで距離ロスなく立ち回ってあインを突き抜けるタイプ。今回も内め枠なら勝ち確率は高くなる。外枠なら人気でも着までにしたい。ちなみに1番人気に支持された高松宮記念は7枠13番からで4着に敗れている。

【16リナーテ】
リナーテUHB賞を4角8番手から見事な末脚で差し切って勝利した。滞在競馬の北海道では5戦3勝、牝馬で54キロの好条件。ステイゴールド産駒で時計の掛かる洋芝、小回りコース高い潜在能力をフルに出し切れそうだ。過去10年キーンランドカップは牝馬が7勝。1200m戦でもこれまで7戦して4勝と勝率も高く、武豊騎手とのコンビ復活で重賞初制覇も射程圏内だ。

<キーンランドカップ2019 有力穴馬情報>
【2デアレガーロ】
函館スプリントSは歩様の乱れにより回避。状態面の見極めがポイントになる。前々走の京都牝馬Sは馬体重32キロ増で重賞初制覇を決めた。前走の高松宮記念は33秒5の良い脚を使ったが外枠16番の不利が思った以上に大きく大きく7着に敗れた。牝馬の好走が目立つスプリント重賞で巻き返しなるか注目される。

【6ハッピーアワー】
ファルコンS(中京芝1400m)の重賞勝ち馬。札幌1200mは昨年すずらん賞を時計の掛かる馬場にもかかわらず4角7番手から35秒8の脚で差し切った実績がある。母サクセスシルエットは芝1800mで2勝。血統的のはマイル適性は高く1200mは少し忙しいかもしれない。外差しが得意で馬群に揉まれると力を出せないタイプで直線外に持ち出せるかが一つポイントにる。

【9カイザーメランジェ】
前々走の函館スプリントSは先手をとって緩やかなペースで逃げ、直線に入っても後続に並ばせることなく逃げ切った。過去5勝は、逃げ、捲くり、直線一気と自在な脚があり、どんなペースにも対応できる順応性が非常に高い。昨年HBC賞(札幌1200m)を中団追走から早めに仕掛けて勝利したように、当該コースへの適性も高い。父サクラオリオン、母父サクラプレジデントともに札幌重賞を勝った札幌巧者。血統的相性も優れている。

【10アスターペガサス】
前々走葵Sは4角6番手からメンバー中最速上がり33秒4の末脚でタイム差無しの2着、前走函館スプリントSは時計の掛かる馬場を考慮して2番手先行から2着に粘り込む。デビュー2連勝で函館2歳Sを勝った資質馬でスプリント洋芝への適性が高い。戸崎圭太騎手を初めて鞍上に迎え重賞2勝目を挙げる絶好のチャンス。

【11ライオンボス】
ライオンボスダートから芝へ路線変更後、新潟1000m直線競馬で3連勝、アイビスサマーダッシュを制覇した。全5勝を1000mで挙げていることから200mの距離延長が微妙に影響してくる可能性がある。ダートでも勝っているようにパワー能力も優れているので洋芝はこなせるはずだ。距離が1番のポイントになるので、距離ロスを最小限のできる内枠がほしいとこだ。
新潟2歳ステークスのコース適性について

(新潟芝1600m外回り)
外回りコースは1周2223mは国内最長。直線658mは東京コースより約130m長い。向正面からのスタートで3コーナーまでの直線距離は548m。ゴール前の長い直線を意識するがため3コーナーの上り坂まではゆったりとしたペースで流れる。3コーナーから4コーナーにかけて高低差1.6m下り坂から徐々に流れに勢いづく。直線が長いので最終コーナーの下り坂で仕掛けると脚が上がったしまうので追い出しを我慢できることも求められる。その勢いで直線に向かうので上がりタイムが速く直線はほぼ平坦なので32秒台の上がり決着になることもある。コース形態上逃げ切るのは至難の業で差し馬が有利。小回り・内回りで凡走が続いている器用さに欠ける差し馬が新潟外回りで一気に息を吹き返して大穴をあけることがある。器用さに欠ける馬でも直線でスピードを持続できればチャンス。

<新潟2歳ステークス2019 有力本命馬情報>

【1エレナアヴァンティ】
ダリア賞(新潟芝1400m)はゲートの出遅れたが、すぐに3番手の好位につる。直線は逃げたテリオスヒメを交わして勝利。新馬戦(福島芝1200m)と連勝、スプリン適性が高く古馬になればスプリント路線へ向かうと思われる。2歳のこの時期なら各馬経験が少ないのでマイルまでなら勝ち負けできるだろう。

【3グランチェイサー】
新馬戦(東京芝1400m)は4番手の好位で折り合う。直線は内にスペースあいたとこを一気に突き抜け前の馬を交わした。騎手の好判断と見事な手綱さばき、それに順応できる馬の操縦性の高さがかみ合っての勝利。常に一生懸命走るタイプ、距離延長でもマイルまでなら対応できると思われる。

【6ウーマンズハート】
新馬戦(新潟芝1600m)は中団を追走から外を回って上がっていく。直線で追われると瞬時に反応して抜け出し、32秒0のずば抜けた末脚で内の馬を楽に交わして3馬身半差を広げて快勝。新潟の長い直線で持ち味の末脚を発揮できた。叔父に函館スプリントSを制覇したティーハーフがいる。ビールジャントの牝系でスプリント色が濃い血統だがハーツクライと配合されたことでマイル適性と瞬発力が高められた。

【11モーベット】
新馬戦(東京芝1600m)は、1枠1番からスタートで遅れて後方から追走する。勝負所で外を回って直線大外から33秒8の鬼脚で内の馬を交わし2馬身差つけて快勝。母アイムユアーズは11年函館2歳S・2着に入ると、ファンタジーSを優勝。阪神JFでも2着に好走。早熟系で2歳に早い時期から活躍できる遺伝子を受け継いでいる。ルメール騎手から福永騎手へ乗り替わる。

【13ペールエール】
新馬戦(中京芝1400m)は2番手で先行。直線は逃げたマイレリーフを交わして勝利。新馬戦が重馬場だったように、パワーのある走りが得意、週末は雨予報、時計の掛かる馬場になれは先行力とパワーを存分に発揮できるだろう。

<新潟2歳ステークス2019 有力穴馬情報>
【2クリアサウンド】
新馬戦(中京芝1400m)は、時計の掛かる馬場でゴールまでしっかり脚を伸ばし、3馬身差をつけての快勝だった。新潟芝1600m)は、スプリント路線から参戦してきたが穴を開けることが多い。直線が平坦であることがスプリンターが激走する容易になっていることが推測される。人気薄の距離延長組の波乱演出の可能性があるので抑えておきたい穴馬だ。

【5トライフォーリアル】
新馬戦(東京芝1400m)は、前日はかなり時計が掛かっていたので、馬場までは回復しておらず重馬場で勝ちタイムは平凡だった。スタートは出遅れたが、徐々に好位へ上がって、4角では外目を回り、直線で抜け出して勝利。父リアルインパクトはG1・2勝のマイラー。初年度産駒で現在25頭中6頭が勝ち上がっている。初年度産駒初重賞制覇なるか大いに注目される。

【7ビッククインバイオ】
未勝利(東京芝1600m)は、時計の掛かる馬場。マイペースで逃げることができ、直線に入っても2枚脚で後続とのリードを広げて逃げ切って勝利。新潟2歳ステークスで3度目の左回りのマイル戦、2歳のこの時期経験は結果に反映されることがあり、休み明けになるが仕上がりの早い牝馬、夏場は押さえておきたい。

【9タイムマシン】
未勝利戦(新潟芝1600m)は4角後方2番手から33秒8の鋭い末脚で豪快に直線一気の差し切りで勝利。新潟2歳ステークスは、経験の浅い若駒の戦いで判断材料が少ない。その中で将来性より早熟性、速い末脚を使えるかが重要な判断材料になるのではないかと思われる。タイムマシンの強烈な末脚は、末脚必須の新潟2歳ステークス参戦メンバーの中でもトップクラスだ。石橋脩騎手騎乗予定。

【16サナチャン】
新馬戦(東京芝1600m)は、5番手で最内を器用に進むと、直線では時計の掛かる馬場にもかかわらず残り300m地点で早々と先頭に立つと、後続を寄せ付けず11番人気の低評価を覆して勝利。着差以上に強い勝ち方で一気に評価を上げた。東京のダート戦でデビュー予定だったが、想定外の除外で芝デビューになった。芝重賞で馬券に絡む走りができれば今後は芝路線での方向性が決まると思われる。













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