大阪杯コース解説(阪神競馬場芝2000m内回り)

大阪杯2025-5.jpg
大阪杯の近年の走破時計は、2017年1分58秒9、2018年1分58秒2、2020年・2022年1分58秒4、2023年はジャックドールが1分57秒4の大阪杯レースレコードを記録しました。阪神競馬場芝2000mのコースレコードは、2018年鳴尾記念でストロングタイタンが1分57秒2で走破しています。大阪杯は、G1でスローペースにはなりにくく良馬場馬ななら1分58秒台前半の高速決着の可能性が高くなります。2019年は時計の掛かる馬場の影響で2分01秒0、2021年は重馬場で2分01秒6でした。阪神競馬場芝内回りBコースの1周距離は1,713.2m、幅員は20~25m、直線距離は359.1m、高低差は1.9mです。1コーナーまでの距離は325m。向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、向正面および外回り3コーナーから4コーナーの内側に傷みがみられますが、全体的には良好な状態です。スタート地点は正面スタンド前直線右の4コーナー出口付近。1コーナーまでの距離は325m、内回りコース使用で、一周強回ります。スタート直後に阪神名物の約120mの間に1.8mの勾配を一気に駆け上がる、勾配率1,5%の急坂があります。ゴールまでこの急坂を2度越えるタフなコース設定です。ゴール前の直線距離が359.1mと短く、急坂があり、速い流れに対応できるスピード能力、コーナーリングでの器用さを伴う瞬発力、そしてゴール前の急坂を駆け上がる底力が要求されます。芝2000mで実績のある馬が力を発揮しやすいコースです。コーナーが4回ある内回りコースで内ラチの経済コースを走れる機動力に優れた先行馬が有利になります。コーナーワークでの機動力と器用な脚で距離ロスの少ない走りができることが大阪杯で求められる条件です。大阪杯は、ペース次第で、遅くなればある程度前々に位置していないと厳しくなり、速くなれば差し馬が届きやすくなります。Bコース替わりでも極端にインコースが強い印象はありません。内回りコースにしては外枠に入った馬の活躍馬が多くなっています。大阪杯は、G1特有のハイペースになることが要因で、速くなれば差し馬が届きやすくなります。しかし2020年大阪杯は先行馬が残りました。ダノンキングリーが逃げてラッキーライラックとクロノジェネシスが追う、ハイレベルの三つ巴戦だったことが前残りの要因です。直線が短く、直線後方一気は難しく、3コーナー手前からロングスパートして急坂のある直線で速い末脚で突き抜けてスピードを持続し続けられるスタミナと馬力のある馬、つまり良い脚を長く使えるしぶとい馬が大阪杯での好走率が高い傾向がみられます。
https://talmudic.net/saka-cup-2025-predictions/#keni-toc0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック