【レパードステークス2026 血統分析】荒れる3歳ダート重賞!勝ち馬の絶対条件"ラウンドテーブルの血"を徹底解剖
2026年8月9日(日)15時35分発走、新潟競馬場・ダート1800メートルで行われる第18回レパードステークス(GⅢ・3歳・馬齢)。JRAでは数少ない3歳限定のダート重賞を、血統の観点から徹底的に読み解きます。
このレースの血統的な核心を、まず押さえておきましょう。過去5年の平均馬連配当は6752円、3連単配当は158012円と、非常に荒れやすい一戦です。そして注目すべきは、過去5年の勝ち馬5頭すべてがラウンドテーブル(とその全妹モナーキー)の血を引いているという事実。さらに、連対馬10頭のうち9頭までがラウンドテーブルの血を引いています。ラウンドテーブルは本来、芝をストライドで走るような血ですが、新潟ダート1800メートルという直線の長いコースのロケーションにフィットしているとみられます。今回取り上げる5頭でこの血を引くのは、パイロマンサーとメルカントゥール(ともにシアトルスルー経由)です。それでは、有力各馬の血統を1頭ずつ見ていきましょう。
パイロマンサー
ファイアネイドの全弟で、トリプルエースやクワドループルの甥にあたる血統。牝祖シャターは仏1000ギニー2着で、ドラール賞(仏G2・芝1950メートル)を勝ったステートシントの母です。父パイロ×母父ハードスパンという配合は、ホールシバンと同じ組み合わせ。**パイロ産駒はレパードステークスで[1-1-1-4]**と好相性で、エーピーインディ~シアトルスルーのラインだからコース適性は非常に高いといえます。
しかも、母系にダンジグ系マイラーの血が入るのは、ケンシンコウ(2020年レパードステークス1着)やデルマルーヴル(2019年レパードステークス2着)と同じ配合構造。まさにこのレースで好走する血統パターンを踏襲しています。本馬は昨年の全日本2歳優駿を制したGⅠ馬で、世代ダート戦線のトップクラスの実績を誇ります。今回はUAE遠征帰りとなりますが、能力の絶対値はメンバー屈指。血統・実績・コース適性のすべてが揃った一頭で、GⅠ馬の貫録を示せるか注目です。岩田望来騎手を配し、堂々の主役として world 級の走りを見せたいところ。ラウンドテーブルの血を引く点も、絶好の推奨材料です。
メルカントゥール
コパノキッキングの半弟で、モエレジーニアスの甥にあたる血統。牝祖シャロンはコロネーションステークス(英G2・芝8ハロン)の勝ち馬で、ガネー賞(仏G1・芝2100メートル)を制したクリエイターの母という、欧州の一流牝系です。父ルヴァンスレーヴはJRA最優秀ダートホースで、シルバーレシオやタマモフリージアなどの父。ダート中距離に高い適性を伝えます。
見た目には父ルヴァンスレーヴ似ですが、エピファネイアと同じクリスエス≒ハビタットのニアリークロスを持つため、ダート馬としては身のこなしがしなやかなタイプです。前走のユニコーンステークスでは2着ながら、勝ち馬にクビ差まで迫り、後続には4馬身差をつける圧巻の内容。まだ緩さを残しながらも底を見せていない、高いポテンシャルの持ち主です。ユニコーンステークスのような湿った軽い馬場がベターとみられ、当日の馬場が味方すれば一段と強調できます。この馬もラウンドテーブルの血を引いており、血統的な裏付けは万全。坂井瑠星騎手を配し、世代トップクラスの実力で勝ち負けを狙う、中心的存在の一頭です。
ショウナンバンライ
ラーゴムの全弟で、エコロブルームやスパイダーゴールドの4分の3弟にあたる血統。母シュガーショックはファンタジーステークス(米G3・ダート8.5ハロン)の勝ち馬で、アンドリエッテも近親という良血です。父オルフェーヴルは、ウシュバテソーロやマルシュロレーヌなどダートの大物も出す長距離砲。スタミナと底力を伝えます。
ラーゴムと似たタイプで芝ダート兼用の中距離馬ですが、高速芝だと少しジリっぽい面があり、ダート適性のほうが高いとみられます。母父がキャンディライドなので、底力と成長力に富むのが特徴。ダートに転じてからは2連勝中で、いずれも後続に5馬身の差をつける圧勝と、勢いは本物です。父オルフェーヴル譲りのスタミナを生かし、この馬の身上は好位からの捲り。新潟ダート1800メートルの長い直線で、パワーとスタミナでねじ伏せる競馬が理想です。田山騎手を配し、ダート転向後の勢いそのままに、重賞の舞台でも力でねじ伏せられるか。成長力に富む血統だけに、さらなる上昇も見込める注目の上がり馬です。
タガノアバンドーネ
タガノマカシヤの半弟で、サンカルロやターゲリートの甥にあたる血統。牝祖ミスセクレトは伊1000ギニー(伊G2・芝1600メートル)の勝ち馬という欧州牝系です。父モズアスコットは安田記念とフェブラリーステークスに勝った二刀流の名馬で、ファウストラーゼンやエコロアルバを輩出。芝ダート兼用のスピードを伝えます。モズアスコット×フジキセキはJRA出走5頭すべてが勝ち馬と走っている好配合です。
本馬は母がインリアリティ4×4というクロスを持ち、このパワーも強いのが特徴。1800メートル寄りのマイラータイプで、前走の2勝クラスを勝ち上がってきました。注意したいのが、鳳雛ステークスのように道中で砂をかぶると行きっぷりが良くない点で、好位の外で気分よく追走できる形が理想です。川田騎手を配しますが、川田騎手は過去のレパードステークスで勝ち切れておらず、今の状態も踏まえると過信は禁物という見方もあります。それでも、パワー型の血統とマイラー適性は、新潟ダート1800メートルで生きるもの。外めをスムーズに立ち回れれば、上位争いに加わる能力は十分に秘めています。
ドンエレクトス
父はダノンレジェンド、母ドナプリモの父はフリオーソという、ダート色の濃い血統の3歳馬。父ダノンレジェンドはJBCスプリントなどを制したダートの快速馬で、産駒にダート適性の高さを伝えます。母父フリオーソは地方競馬の名馬で、ダートのパワーとスタミナを補完する配合。生粋のダート血統といえる構成です。
前走の青竜ステークスでは、楽に先行して完勝する強い内容を見せました。追い切りでも古馬オープン相手に力強く伸び、状態はさらに上向きとの評価。先行力があり、新潟ダート1800メートルの主役候補の一頭に挙げられます。ダート血統らしいパワーとスタミナは、このコースに好適。前で運べる脚質は、荒れやすいこのレースにおいても安定感をもたらします。荻野極騎手を配し、青竜ステークスの勢いそのままに重賞初制覇を狙います。ラウンドテーブルの血は引いていませんが、生粋のダート血統としての適性、先行力、そして良好な状態と、good材料が揃った一頭。先行有利の展開になれば、粘り強く上位に食い込む力を秘めています。
マクリール
父はロードカナロア、母アイリッシュシーの父はGalileoという、超一流の配合の3歳馬。生産はノーザンファーム、馬主はシルクレーシングという名門の良血馬です。父ロードカナロアはスピードと万能性を伝える大種牡馬で、母父Galileoは欧州の至宝。世界的な超良血といえる血統構成で、本来は芝で活躍しそうな配合ですが、ダートでも高いパフォーマンスを見せています。
前走の小金井特別(2勝クラス)を勝利して、勢いに乗って参戦。ロードカナロア産駒らしいスピードと機動力を武器に、新潟ダート1800メートルの立ち回りにも対応可能です。手塚貴久厩舎×ノーザンファーム生産馬という王道の組み合わせも心強い材料。戸崎圭太騎手を配し、2勝クラスからの上がり馬として重賞の壁に挑みます。ロードカナロア×Galileoという配合は、しなやかな体質とスピードを兼ね備え、脚抜きの良い馬場になれば一段と持ち味が生きるでしょう。血統的な素質は世代でも上位クラス。内枠を引いてスムーズに立ち回れれば、上位争いに加わる資格は十分に備えた注目の一頭です。
オンザムービー
父はサンダースノー、母インザムービーの父はリアルインパクトという配合の3歳馬。父サンダースノーはドバイワールドカップを連覇した世界的なダート王で、産駒にダートのパワーとスタミナを強く伝えます。母父リアルインパクトは安田記念を制したスピード馬で、快速の要素を補完。ダートのパワーとスピードを兼ね備えた血統構成です。
前走の3歳以上1勝クラス(小倉ダート1700メートル)を勝ち上がり、勢いに乗って重賞に挑戦します。父サンダースノー譲りのスタミナは、新潟ダート1800メートルの長丁場に対応できるタイプ。まだキャリアは浅いものの、ダート中距離への適性は血統からも十分にうかがえます。上がり馬らしい成長力に期待したい一頭で、展開が向けば人気の盲点として浮上する可能性も。牧田和弥厩舎の管理馬として、重賞の舞台でどこまで通用するかが注目されます。ドバイワールドカップ連覇馬を父に持つスケール感は魅力で、タフな流れになれば、父譲りのスタミナで粘り込む場面があるかもしれません。人気薄での一発を警戒したい、伏兵の一頭です。
チェリヴェント
父はコントレイル、母クリアリーコンフューズドの父はSuccessful Appealという配合の3歳馬。生産はノースヒルズという良血馬です。父コントレイルは無敗の三冠馬で、初年度産駒から活躍馬を輩出している注目の種牡馬。母父Successful Appealは北米のスピード血統で、ダート適性を補完します。三冠馬の血とダートスピードを融合させた配合です。
前走の3歳以上1勝クラス(阪神ダート1800メートル)を圧勝し、勢いに乗って参戦します。父コントレイル産駒はまだダートでのサンプルが少ないものの、母系のダート適性が生きれば、新潟の舞台でも上位を狙える器。1800メートルという距離も、この馬にとってはこなせる範囲とみられます。清水久詞厩舎の管理馬で、上がり馬らしいフレッシュな勢いが魅力。三冠馬コントレイルの初期産駒がダート重賞でどんな走りを見せるか、血統ファンにとっても注目の一戦となります。阪神ダート1800メートルの圧勝劇を、新潟の舞台でも再現できれば、上位争いに加わる可能性は十分。素質馬らしい伸びしろに期待したい一頭です。
まとめ
レパードステークス2026を血統の観点から総括すると、最重要キーワードは**「ラウンドテーブルの血」**です。過去5年の勝ち馬5頭すべて、連対馬10頭中9頭がこの血を引いており、新潟ダート1800メートルへの適性を測る絶対的な指標となっています。この条件を満たすのが、GⅠ馬パイロマンサーと、ユニコーンステークス2着のメルカントゥール。血統・実績ともに、この2頭が中心的存在です。
一方、ラウンドテーブルの血を引かずとも、生粋のダート血統で先行力のあるドンエレクトス、超良血で上昇中のマクリール、オルフェーヴル譲りのスタミナで捲るショウナンバンライも侮れません。荒れやすいこのレースだけに、パワー型血統の伏兵オンザムービーやチェリヴェントの一発にも警戒が必要です。血統が示す「ダート適性」と「新潟1800メートルへのフィット」を軸に、狙いを定めたい一戦となります。
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