【毎日王冠2026 追い切り分析】有力10頭の最終追い切りを徹底検証!重馬場で光ったのは『S』評価の4年連続参戦馬

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リアライズシリウス(牡3・美浦・手塚貴久厩舎)

皐月賞2着馬は、1週前の「遅れ」から見事に巻き返しました。1週前追い切りは美浦ウッドで3頭併せの最内。ゴール前で仕掛けられて5ハロン66秒4、ラスト1ハロン11秒4をマークしましたが、重い馬場を追いかける形で中の馬に半馬身ほど遅れていました。この時点で騎乗した津村明秀騎手は「来週やれば仕上がると思います」と話していました。

その言葉通り、最終追い切りで状態は一気に上向きました。9月30日、美浦ウッドの重馬場で津村騎手を背に3頭併せ。ゆったりしたリズムを刻んで直線へ向くと、馬なりのままスムーズに加速し、6ハロン83秒2-67秒5-52秒1-37秒2-11秒4をマークしました。追走したヴェルバーニアとは同入、3頭の中では最先着を決め、美浦ウッドをうなるように走り抜けました。

津村騎手は「最後まで引っ張り切れないくらい」と力強さを絶賛し、「だいぶ緩さもなくなって戦える仕上がりになった」と好感触を伝えています。手塚調教師も1週前の段階で「しっかり本数もこなしている。今のところ不安はない。あとは休み明けということだけ」と話しており、唯一の懸念だった休み明けの緩さも解消されたようです。

注目すべきは、1週前と最終で同じラスト11秒4を、1週前は「仕掛けて」、最終は「馬なり」で出している点です。同じ終いの時計を馬なりで出せるようになったのは、1週間で明確に状態が上がった証拠です。重馬場でこの内容なら、良馬場ならさらに切れる脚が使えるでしょう。

今回は共同通信杯を勝った東京芝1800メートルに戻る一戦。津村騎手も「左回りの方が合っている」と話しており、データ面でも3歳・ダービー組・2歳3歳重賞2勝と好材料が揃っています。調教からも、本命にふさわしい仕上がりと言えます。

エルトンバローズ(牡6・栗東・杉山晴紀厩舎)

4年連続で毎日王冠に参戦する2023年の覇者は、最終追い切りで調教評価最高の『S』を獲得しました。1週前追い切りでは栗東CWコースで併せ馬に先着し、力強い伸び脚を見せていました。

最終追い切りは9月30日、レースでコンビを組む予定の松若風馬騎手が騎乗して栗東CWコースの重馬場を単走。馬場の外目を回り、馬なりのまま6ハロン82秒5-67秒3-52秒6-37秒3-11秒5をマークしました。重馬場で馬なりのまま6ハロン82秒台は、今週の毎日王冠出走予定馬の中でもトップクラスの全体時計です。

杉山晴紀調教師は「いつも最終追いは坂路でやりますが、馬場を考慮してCWコースで。しまいだけでしたが、全体時計も出ていたし、活気もあってデキはキープしています」と好ムードを伝えています。

調教内容を細かく見ると、シャドーロールの効果もあってか高い集中力で走れており、直線に入ってしばらくすると自ら脚の回転を上げてまとめていました。終いの四肢の動きに無駄がなく、それでいて機敏な走りで締めくくった点は高く評価できます。中間は今月に入ってから坂路で16本、ウッドで2本と、豊富な本数を消化してきました。

前走の関屋記念は59キロの斤量と不良馬場という厳しい条件で5着。今回は57キロに斤量が戻り、得意の東京コースです。毎日王冠は4年連続の参戦で1着、3着、5着と好相性。6歳以上の勝ち馬がいないというデータの壁はありますが、調教内容からは衰えは感じられず、サマーマイル王者の勢いそのままに好勝負が期待できます。

サトノシャイニング(牡4・栗東・杉山晴紀厩舎)

昨年の毎日王冠3着馬は、1週前追い切りで鋭い動きを見せ、叩き2戦目の上積みを示しました。1週前は西村淳也騎手が騎乗して栗東CWコースで強めに追われ、6ハロン82秒5、ラスト1ハロン11秒2をマーク。軽快なフットワークで、休み明けを一度使った効果が明確に表れていました。

最終追い切りは9月30日、西村騎手が騎乗して栗東坂路の重馬場を単走。800メートル58秒0-41秒5-26秒2-12秒8を馬なりでマークしました。重馬場の坂路で全体時計は遅めですが、終いは12秒台にまとめています。1週前にしっかり負荷をかけたため、最終は軽めの調整にとどめた形です。

杉山晴紀調教師は「1回使ったことでガスが抜けて、力みなくスムーズな追い切りができた」と叩き2戦目の上積みを強調。「西村騎手も『やっぱりいい馬やな』と。前走を丁寧に乗ってくれたことが今回につながると思う。何とか大舞台にいけるように結果を出したい」と、天皇賞(秋)への意欲を見せています。

この馬の課題は、前半に力んでしまう気性面でした。昨年の毎日王冠も前半に力みながら3着に粘った内容です。調教師が「力みなくスムーズ」と話している点は、その課題が解消されつつあることを示す大きな好材料です。

外傷による約10か月半の休養明けだった前走の中京記念で3着に入り、今回は叩き2戦目。1週前のCWでラスト11秒2という鋭い伸びを見せており、状態は確実に上向いています。最終追い切りの時計は目立ちませんが、これは調整程度の内容だったためです。キズナ産駒が毎日王冠で全馬券内という好データもあり、対抗以上の評価が妥当でしょう。

アドマイヤクワッズ(牡3・栗東・友道康夫厩舎)

NHKマイルカップ3着馬は、1週前追い切りで最高評価を受けるほどの動きを見せました。1週前は坂井瑠星騎手が騎乗して栗東CWコースで一杯に追われ、6ハロン80秒4、ラスト1ハロン11秒4をマーク。オープン馬ルージュスタニングに半馬身、3勝クラスのオールセインツに1馬身半先着しました。デビュー前から調教ではよく動いていた馬で、CWで長めから乗られても終いまで速い時計でまとめられるのが特徴です。

最終追い切りは9月30日、栗東坂路の重馬場で800メートル54秒6-40秒2-26秒7-13秒4を馬なりでマーク。少し頭を低くしながら自分のペースでリズムよく登坂し、踏み込みは力強く前向きさがありました。ただし終盤は脚の動きがやや鈍り、ラスト2ハロン13秒3、ラスト1ハロン13秒4の減速ラップとなっています。

安田助手は「馬場がかなり悪かったし、もともと坂路ではそんなに動く馬ではないですからね。1週前にしっかりやれており、順調にきています」と、減速ラップを問題視していません。1週前の取材でも「春に比べるとバランスが良くなったと感じる」と成長を実感しています。

1週前にこれだけの負荷をかけられていれば、最終は無理に強く追う必要はありません。最終追い切りの減速ラップは重馬場の坂路と、坂路が得意ではないという馬の特性を考えれば、大きく割り引く必要はないでしょう。むしろ1週前のCWでの動きが、この馬の本当の状態を示していると考えられます。

焦点はやはり距離です。安田助手は「千八でもワンターンのコースなら対応してほしい」と話しています。調教の動きからは状態面の不安はなく、あとは1800メートルで折り合えるかどうか。父リアルスティールが制した舞台で、父子制覇に挑みます。

ドラゴンブースト(牡4・栗東・藤野健太厩舎)

本格化した4歳馬は、2週続けて栗東CWコースで好時計を叩き出しました。1週前追い切りはCWコースで一杯に追われ、6ハロン77秒5、ラスト1ハロン12秒4という好時計。併せ馬に1秒も先着しました。藤野調教師は「予定より時計は速くなりましたが、いい負荷がかけられました」と話しています。

最終追い切りは9月30日、栗東CWコースの重馬場で強めに追われ、6ハロン81秒8-66秒6-52秒5-37秒8-11秒5をマーク。重馬場で6ハロン81秒台は、今週の毎日王冠出走予定馬の中で最も速い全体時計です。終いも11秒5としっかりまとめており、追い切り評価でも『A』を獲得しました。

藤野調教師は「しっかり乗り込んで、じっくり作ってきています。体は随分と大人になりましたね」と成長を強調。距離についても「2000メートルでも走っているので、距離は心配していません」と自信を見せています。

2週続けてCWコースで強い負荷をかけている点に、陣営の本気度が表れています。1週前に6ハロン77秒5、最終も重馬場で81秒8と、2週連続で全体時計が非常に速く、心肺機能は十分に鍛えられています。

今春は大阪城ステークスを1分44秒0の好タイムで勝ち、マイラーズカップ2着。前走の安田記念も不向きな展開ながら勝ち馬と0秒6差と、地力強化は明白です。芝1800メートルは2戦2勝と距離適性も高く、調教の充実ぶりからも上位争いに加わる力は十分にあります。重賞未勝利という点はデータ上の壁ですが、調教内容だけで言えばトップクラスの仕上がりです。

ホウオウビスケッツ(牡6・美浦・奥村武厩舎)

毎日王冠2年連続2着の実力馬は、1週前追い切りで鋭い動きを見せました。1週前は美浦ウッドで強めに追われ、5ハロン69秒1、ラスト1ハロン11秒1をマーク。追走した併せ馬に0秒2先着しています。奥村武調教師は「1週前追いは鋭い動きをしていて、前走時より良くなっていると感じます」と上昇を強調していました。

最終追い切りは9月30日、美浦ウッドの重馬場で5ハロン67秒9-51秒7-37秒2-11秒8を馬なりでマーク。ヴォートセレストを0秒7追走しましたが、0秒2遅れる形となりました。ただし馬なりでの内容で、1週前に強めにしっかり負荷をかけているため、最終は調整程度と見ていいでしょう。追い切り評価では『A』を獲得しています。

前走の札幌記念は大外枠から先手を取ったものの、早めに来られる厳しい展開となって10着に敗れました。奥村調教師も「前走は展開的にかなり厳しかった」と振り返り、「あとは展開だけ」と、状態面には自信を見せています。

1週前のラスト11秒1は、今回の出走予定馬の中でもトップクラスの終いの数字です。最終の併せ遅れは気になりますが、馬なりで追走した結果であり、大きく割り引く必要はないでしょう。

毎日王冠は2024年、2025年と2年連続2着で、東京コースでは常に上位争いを演じてきました。先行策をとることが多く、今回もペースを左右する存在です。札幌記念のように早めに来られる展開にならなければ、3年連続の好走も十分に期待できます。6歳という年齢は割引材料ですが、状態面は前走より明らかに上向いています。

セイウンハーデス(牡7・栗東・橋口慎介厩舎)

東京芝1800メートルのコースレコード保持馬は、1週前追い切りで状態の上向きを示しました。1週前は幸英明騎手が騎乗して栗東CWコースで一杯に追われ、6ハロン80秒1-65秒2-50秒6-36秒1-11秒6をマーク。追走したクラウディアイに0秒1先着しています。

橋口調教師は1週前の時点で「まだもっさりしている感じがあります。太めというよりは休み明けの緩さのぶんだと思いますが、このひと追いで変わってくるでしょう」と話し、「きょうの感じだと、来週もしっかりやるつもりではいます」と、最終追い切りでもしっかり負荷をかける予定であることを明かしていました。

なお、最終追い切りの詳細なタイムは、記事作成時点では確認できませんでした。最終追い切りでどこまで「もっさり感」が解消されたかが、評価の分かれ目となります。

安田記念以来の休み明けですが、8月末から坂路で時計を出し始め、その後も継続して乗り込まれています。乗り込み量は十分で、1週前の動きからも、一追いごとに状態が上向いているのは間違いありません。

橋口調教師は「東京1800メートルは稍重のエプソムカップでレコード勝ちしたくらいで、ベストの舞台。結果を出してGIにつなげたい」と力を込めています。稍重でのレコード勝ちという実績から、当日の馬場が多少渋っても問題はないでしょう。

今年は大阪杯5着、安田記念4着とGIで上位争いを演じており、GIIなら主役候補の地力の持ち主です。前走安田記念組は毎日王冠で最も好成績のローテーション。7歳という年齢がデータ上の壁ですが、1週前で上向いた状態がさらに良化していれば、舞台適性で上位に食い込む可能性は十分にあります。

ライヒスアドラー(牡3・美浦・上原佑紀厩舎)

皐月賞3着馬は、1週前追い切りで「いつも通り」の動きを見せました。1週前は佐々木大輔騎手が騎乗して美浦ウッドで併せ馬。一杯に追われる形となり、6ハロン84秒1-67秒2-51秒6-37秒2-11秒1をマーク。3馬身先行していたルージュリリックと併入しました。ラスト1ハロン11秒1は今回の出走予定馬の中でもトップクラスの数字です。

騎乗した佐々木騎手は「まだちょっと太くて重たさも感じましたが、1週前はいつもこんな感じなので全然、心配していません」とコメント。この馬は1週前の段階ではまだ重さが残り、最終追い切りで締まってくるタイプのようです。

なお、最終追い切りの詳細なタイムは、記事作成時点では確認できませんでした。1週前の「太め」がどこまで解消されたかは、当日の馬体重でも確認したいポイントです。

佐々木騎手はさらに「体が大きくて中身も詰まっているので、距離は1600〜1800メートルくらいが一番いいかも」と、今回の1800メートルが最適距離であることを示唆しています。上原調教師も「前走は折り合いをクリアできて、最後もしっかり脚を使って内容は良かった。東京は経験しているし、距離もこなしているので適性は十分あると思います」と自信を見せています。

前走の佐渡ステークスは、直線で進路を確保するまで手間取りながらも、抜け出してから伸び返して勝利。外から被されて進路を塞がれながら、自力でこじ開けた内容は高く評価されています。

前走が重賞以外の馬は毎日王冠で苦戦しているというデータはありますが、皐月賞3着の地力は本物です。1週前のラスト11秒1という終いの鋭さを見る限り、状態面は順調。予想オッズでも上位人気が見込まれており、本格化の兆しを見せる3歳馬として注目です。

レディネス(牡4・栗東)

前走の札幌記念で好走した伏兵は、1週前追い切りで鋭い動きを見せました。1週前は横山典弘騎手が騎乗して栗東CWコースで強めに追われ、7ハロン96秒2-65秒8-50秒9-36秒1-11秒4をマーク。コウギョクを0秒5追走して0秒2先着しました。7ハロンからの長めの追い切りでラスト11秒4という内容は、スタミナと切れの両面で充実していることを示しています。

最終追い切りは9月30日、横山典騎手が騎乗して栗東CWコースの重馬場で、6ハロン85秒7-70秒4-55秒7-40秒5-12秒7を馬なりでマーク。重馬場で無理をせず、ゆったりとしたペースで状態を確かめる程度の内容でした。

1週前に7ハロンからしっかり負荷をかけ、最終は馬なりでゆったり。典型的な「1週前で仕上げ、最終は整える」パターンです。最終追い切りの時計は全く目立ちませんが、これは意図的に軽めにとどめたもので、評価を下げる必要はありません。

注目したいのは、2週続けて同じ騎手が騎乗している点です。前走の札幌記念では、内ラチ沿いの4番手でレースを進め、4コーナーで馬群がひと塊になるタイミングで最内に潜り込んで経済コースを取る、見事な立ち回りで好走しました。調教でも騎手が馬の状態を把握していることは、本番での立ち回りにもプラスに働くはずです。

父スワーヴリチャードはハーツクライ産駒で、トニービンの血を持っています。毎日王冠は前傾・平均ラップになった年にトニービンの血を持つ馬が好走する傾向があり、展開次第では浮上する血統です。母系のマイラー色も強く、ベスト距離はこの1800メートルと見られます。1週前の動きから状態は良好で、人気薄なら立ち回り巧者として押さえておきたい一頭です。

シャンパンカラー(牡6・美浦・田中剛厩舎)

出走予定馬で唯一のGI馬は、坂路で軽めの調整を消化しました。最終追い切りは9月30日、内田博幸騎手が騎乗して美浦坂路の重馬場を単走。800メートル54秒5-40秒0-26秒3-13秒0を馬なりでマークしました。重馬場の坂路で馬なりのまま54秒台という時計は、決して悪くありません。追い切り評価は『B』でした。

田中剛調教師は「牧場でしっかりと乗り込んで帰厩後も順調」と状態面の良さを伝えています。外厩の牧場で十分に乗り込んでから帰厩しているため、トレセンでの追い切りは軽めでも、仕上がりには問題がないという判断のようです。

さらに田中調教師は「毎回そんなに大きく負けていないし、少しでも馬場が渋れば…」と、道悪への期待を口にしています。父ドゥラメンテ譲りのパワーがあり、時計の掛かる馬場になれば浮上の余地があるタイプです。今週は東西とも雨が降り、週末の天候次第では馬場が渋る可能性もあり、そうなればこの馬にとっては追い風となります。

2023年のNHKマイルカップでは、4コーナー13番手から鮮やかに差し切ってGIタイトルを獲得しました。その後は勝ち星から遠ざかっていますが、4走前の東京新聞杯では勝ち馬と0秒1差の4着に追い上げています。GIを含む全3勝を東京コースで挙げており、東京はベストの舞台です。

近走の着順は大きく、6歳以上の勝ち馬がいないというデータの壁もあります。調教内容も目立つものではなく、積極的に狙える状況ではありません。ただし、馬場が渋った場合には、東京巧者のGI馬として一発の可能性を秘めています。当日の馬場状態を確認したうえで、判断したい一頭です。


まとめ

9月30日の最終追い切りは東西とも重馬場で、坂路からCWコースに切り替える陣営も見られました。最も高く評価したいのは、1週前の遅れから一変し、最終は馬なりでラスト11秒4、津村騎手が「最後まで引っ張り切れないくらい」と絶賛したリアライズシリウス。重馬場で馬なり6ハロン82秒5、調教評価最高の『S』を獲得したエルトンバローズ、2週続けてCWで好時計を出したドラゴンブーストも好仕上がりです。サトノシャイニングとアドマイヤクワッズは、1週前にCWでしっかり負荷をかけ、最終は調整程度。最終の時計だけでは判断せず、1週前の内容を重視したいところです。セイウンハーデスとライヒスアドラーは、最終追い切りの内容を確認してから最終判断することをおすすめします。



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