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【スターアニス】

【馬の基本情報】
栗東・高野友和厩舎所属の牝3歳馬。父ドレフォン(アメリカの快速短距離種牡馬)×母エピセアローム(母父ダイワメジャー)という、スピードに全振りした血統構成を持つ。

【ここまでの戦績】
阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を制した後、明け3歳の桜花賞に直行という大胆なローテーションで臨み、これを完勝。レースでは中団馬群に入れて脚を溜め、直線で豪快な末脚を爆発させて突き抜けた。勝ち時計1分31秒5(良)は桜花賞史上2番目の好タイム。2着ギャラボーグに2馬身半の差をつけた内容は、2019年グランアレグリアと並ぶ過去10年の最大着差であり、世代の絶対女王であることを印象づけた。

【オークスへの最大課題:距離延長】
舞台が1600mから2400mへと大きく変わる今回、最大の焦点は距離への対応だ。父ドレフォンはアメリカのダートスプリンターを父に持ち、スピード血統の代表格。母エピセアローム自身もスプリント重賞の勝ち馬で、きょうだいには2000mを超えた重賞勝利例が一切ない。母父ダイワメジャーもマイル特化型の名種牡馬であり、血統のあらゆる角度からスタミナの裏付けが薄い。本質的なタイプはマイラーと見るのが妥当だろう。

【総合評価】
それでも桜花賞で見せた末脚の破壊力と完成度の高さは、世代で群を抜いている。折り合いを上手くつけ、2400mを持ち前のエンジンと瞬発力でカバーできれば、牝馬二冠は十分に現実的だ。距離適性という唯一の「?」がレースの行方を左右する。

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【ラフターラインズ】

【馬の基本情報】
美浦・小笠倫弘厩舎所属の牝3歳馬。父アルアイン(皐月賞・大阪杯GⅠ2勝)×母バンゴール(母父キングカメハメハ)という中長距離向きの血統を持ち、スタミナと底力の裏付けがある。

【ここまでの戦績】
2走前のきさらぎ賞では紅一点で牡馬と対戦し、勝ち馬とタイム差なしの3着と健闘。前走フローラS(GⅡ)では中団後方で脚を溜める正攻法の競馬から、直線で外へ持ち出すと鋭い末脚で鮮やかに差し切り快勝。上がり3ハロン32秒8はメンバー中1位タイで、才能開花を強く印象づけた。鞍上のD.レーン騎手も「もう少し距離が延びてもこなせそう」と本番への好感触を語っており、陣営の期待は高い。

【オークスへの展望】
血統面では父アルアインが2000m超のGⅠを制しており、母父キングカメハメハも底力・スタミナを付与するタイプ。2400mへの距離延長は大きな武器になる。加えて東京芝への高い適性も大きな強みで、コース巧者として本番でさらに輝きを増す可能性が高い。昨年のオークス馬カムニャックもフローラS→オークスの連勝を達成しており、同じ黄金ローテを踏む今年の有力候補として注目される。

【血統の魅力】
叔母スタニングローズと曾祖母ローズバドという2頭のオークス2着馬を輩出したファミリー。オークスの舞台とゆかりの深い血統背景は、ロマンだけでなく実際のコース適性としても説得力がある。

【総合評価】
絶対能力では桜花賞組に一歩及ばないかもしれないが、距離延長・東京コース適性・末脚の鋭さの三拍子がそろう本番型の一頭。桜花賞組が距離壁に苦しむ展開になれば、一気の大金星も十分に狙える。

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【アランカール】

【馬の基本情報】
栗東・斉藤崇史厩舎所属の牝3歳馬。父エピファネイア(菊花賞・ジャパンカップGⅠ2勝)×母シンハライト(母父ディープインパクト)という超良血配合。母シンハライトは2016年のオークス馬であり、今回は母と同じ大舞台での親子制覇がかかる歴史的一戦となる。

【ここまでの戦績】
新馬戦(福島芝1800m)→野路菊Sと2連勝で将来性を示したが、その後は阪神ジュベナイルフィリーズ(1番人気で5着)、チューリップ賞3着、桜花賞5着と勝ち切れないレースが続く。いずれもレース内容は後方から脚を溜め、直線で末脚勝負に徹するスタイル。チューリップ賞では推定上がり33秒0をマークしており、末脚の破壊力は本物だ。マイル戦では前半のペースについていく形でスタミナが削られ、切れ味を生かしきれなかった印象が強い。

【オークスへの展望】
2400mへの距離延長はこの馬にとって最大の追い風となる。後方待機から末脚を爆発させるスタイルは、東京コースの長い直線と見事にかみ合う。父エピファネイアは菊花賞・ジャパンカップ制覇の長距離型で、母父ディープインパクトもスタミナと底力を高いレベルで付与する。血統のあらゆる面が2400mを歓迎している。

【総合評価】
絶対能力と安定感にはまだ課題があるが、距離延長による一変は十分考えられる本番型の素質馬。勝利すれば母シンハライトとの親子オークス制覇という競馬史上に輝く偉業。夢とロマンを背負った一頭として、本番での覚醒に期待がかかる。

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【ジュウリョクピエロ】

【馬の基本情報】
栗東・寺島良厩舎所属の牝3歳馬。父オルフェーヴル(無敗の三冠馬・菊花賞3000mを制した長距離の申し子)×母ハッピーヴァリュー(母父ゼンノロブロイ)という、スタミナと底力に秀でた中長距離向きの血統構成。鞍上には今村聖奈騎手が騎乗予定で、JRA所属女性騎手として史上初のクラシック騎乗という歴史的な場面にも注目が集まる。

【ここまでの戦績】
ダート1800mの新馬戦で初勝利後、芝に転向。1勝クラス(京都芝2000m)では7番人気の低評価を覆して快勝し、続く忘れな草賞でも14頭立て7番人気と軽視されたが、最後方追走から4コーナーで大外を回り、直線で一気に差し切って2馬身半の着差をつける豪快な勝利を飾った。芝に転じてからは2戦2勝で底を見せておらず、毎回人気薄での勝利という点が逆に「伸びしろ」の大きさを示している。

【オークスへの展望】
父オルフェーヴルは菊花賞3000mを制した長距離血統の代表格。母父ゼンノロブロイもジャパンカップ・天皇賞(秋)制覇の中長距離型で、2400mへの距離延長は血統的にも大歓迎だ。最後方から大外を一気に突き抜けるスタイルは、直線の長い東京コースで最もその真価が発揮される。忘れな草賞→オークス制覇は2019年ラヴズオンリーユーが実証しており、同じ路線で歴史に続く夢もある。

【総合評価】
勝ち時計や相手関係では上位馬に見劣りするが、芝2戦2勝の底知れなさと圧倒的な距離適性は本物。今村聖奈騎手の歴史的クラシック初騎乗という話題性も重なり、人気以上の走りに期待が膨らむ今年の大穴筆頭。重力さえも超えるような末脚が東京の長い直線で炸裂するか、要注目の一頭だ。

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【ドリームコア】

【馬の基本情報】
美浦・萩原清厩舎所属の牝3歳馬。父キズナ(ダービー馬、中長距離GⅠを多数制覇)×母ノームコア(ヴィクトリアマイルを含むGⅠ2勝の名牝)×母父ハービンジャーという良血配合。スピードと底力を兼備した中長距離向きの血統で、2400mへの適性は十分と見られる。

【ここまでの戦績】
東京芝コースで3戦全勝という圧倒的なコース相性の良さを誇り、クイーンC(GⅢ)では重賞初制覇を達成。このクイーンCで2着に退けたジッピーチューンがその後の桜花賞で3着好走しており、ドリームコアの能力水準の高さは折り紙付きだ。しかし前走桜花賞では単勝3.1倍の2番人気に推されながら9着と惨敗。道中はスターアニスと近い位置を追走したが、直線で全く伸びを欠いた。初めての関西圏・栗東滞在という環境変化が最大の敗因と推測される。

【オークスへの展望】
今回は3戦3勝の得意舞台・東京コースに戻る。直線が長く末脚を生かしやすい東京芝2400mは、この馬のスタイルと最高にマッチする舞台だ。父キズナはダービーを制した中長距離型の種牡馬で、2400mへの距離延長も血統的に問題なし。母ノームコアから受け継いだ末脚の切れ味がフルに発揮されれば、桜花賞組への大逆転も十分に可能だ。

【総合評価】
桜花賞の敗戦で人気が落ちるなら、むしろ狙い目の一頭。東京芝3戦3勝の圧倒的なコース適性と、良血から来る底力の高さは本物だ。本来の舞台に戻ってのリベンジ、そして夢の頂点を目指すドリームコアの走りに大きな期待がかかる。